NASCARって何?

子供から大人までが楽しめるイベントがNASCARです。

そのスタートは禁酒法時代に密造酒を配達するが警察から逃げ切るためにクルマを改造し、腕のあるドライバーを雇った。

1933年にわずか13年でその禁酒法は終了。マフィアの手には改造車と腕利きのドライバーが残ることに。


マイアミのビーチは砂が固くクルマが走ることが出来ます。そこでレースを始めたのがNASCARのスタートです。

レースという興業を成功させる為にレギュレーションを決め、1948年にNASCARが発足。

NASCARとはNational Association for Stock Car Auto Racing全米自動車競争協会の略称です。

夕方5時頃からスピードウェイはオープンになり、赤ちゃんを連れたママ、仲良く手をつないで来る老夫婦。
家族で夜の10時を回っても観戦に熱狂します。

NASCARはお客さんを飽きさせない工夫を凝らします。
満足させることで、お客さんはリピーターになる。
レースを興行として成功させている団体です。

北米でモータースポーツをテレビ観戦するのは有料放送で観ます。
その契約者数は4200万世帯
日本で一番認知されているF1は300万世帯
この差がどれだけ北米で人気があるのか?
物語る数字ですね。

その為にドライバーのファンサービスの時間を多く取ります。
その時間にファンはお目当てのドライバーにサインや写真撮影、会話などを楽しみます。

僕自身、約1時間で250枚のヒーローカードにサインをし、それ以外にも記念グッズのフラッグやTシャツ、靴、帽子、持参のサインノートにもサインしました。

NASCARが人気の秘密はドライバーとの距離間にあります。

自分の応援するドライバーを熱狂的に応援する。

心からドライバーのサクセスストーリーを願う。その為には声援だけでなく、ドライバーをスポンサードする企業の商品を購入する事で間接的にも応援する。

NASCARファンにはその様な文化があります。

もしNASCARのスポンサーをしている商品と、スポンサーをしていない同じ商品がある場合に90%のファンがスポンサーをしている商品を購入するというデータがあります。

どうすれば自分が応援するドライバーが成功するか?をよく知っている訳です。

ファンとドライバーの交流する時間には通常キャンディやスナック菓子を配布したりします。

スポンサーの地元レストランやバーのサービスチケットを配布する事もあります。


この時に御社商品をサンプリングする事も可能です。

フライヤーを兼ねたヒーローカードにサインすれば捨てられる事なく、お客様に情報を届ける事も可能です。


ファン層は土曜日に家族で車に乗り、夕方5時から10時までスピードウェイで過ごすアクティブな家庭です。

大人は15〜20ドルの入場券を買い、12歳以下の子供は無料です。

そして場内のハンバーガーショップやバーなどで飲食しながら観戦する。

そしてグッズのシャツなどを買います。


NASCARにおけるスピードウェイは1つのテーマパークなのです。


ファンの男女比率は6:4

熱狂的なファンは30代以上の女性に多いです。

立ち上がり大声を出して、レースカーから出る爆音に興奮し、クラッシュを見ては歓声を上げます。


NASCARファンはインターネットでSNSを使うような層ではありません。

アルコールとBBQを好む、古き良きアメリカンです。

白人文化「レッドネック」と呼ばれ、ファンは白人が80%にのぼります。


NASCAR MONSTER ENERGY CUPは年間来場観客数は500万人以上。


そしてその多くは社会的地位を持つ富裕層です。

パドックには数千万円するトレーラー、キャンピングカーがズラリと並びます。

レース前のパドックはビジネスの情報が飛び交う社交場となります。

ファンの20%は年収1000万以上という事実。

そして西海岸の男性は驚くほどよく喋ります。

国土が広い為に、顔を合わせた貴重な時間には沢山コミニュケーションを取る事が重要なのです。


レース毎にはスポンサーも多数訪れます。

そのスポンサーはアメリカ国内でビジネスを成功してきた富裕層です。


ちなみにこの写真。

これキャンピングカーですw

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